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お花見。。。

 

  桜が咲きません。
寒さのせいで、桜がお寝坊しております。
その間、私はお花見弁当のお献立を考えるお時間をお天道さまから
いただいたと思い、今回のブログは
『春を満喫、お弁当』のお話しを一つ・・・
 

 お弁当はなかなか難しいものだと私は思っております。
 まずはおかず…
焼き魚やフライなど、熱いうちの方が絶対美味しいのに…というものは、
私はお弁当には入っていて欲しくないですし、入れません。
ですから、冷えても美味しいお煮染めやおひたし、
それから薄味の物は冷めるとますます味がそこはかとなくなってしまいますから、
味の濃いものを少し入れます。

 
それから、小さなお弁当箱の中に季節感や宇宙までを感じてしまう私たち日本人ですから、
その時期や状況によって、食材のセレクトや
盛りつけ方まで、考えなければならないことはたくさんあるので
お弁当は難しい!と私は思います。
 そして何より!「ごはん」が重要です。
艶やかなお米の白は、おかずの色をひきたたせるとともに
なくてはならない重要アイテムなのです。
 
 
20080313e.jpg

 余談ですが。。。
以前、祖父に教えていただいたお話です。

 ~ご飯についてのウンチク~

 「めし」という言葉は、
その昔…江戸時代は薪がとても大切なものだったために、
ご飯は一日のうちでも朝早くに一度しか炊くことがなかった頃の、
炊いてから時間が経って冷たくなったご飯を指す呼び方。
朝の炊きたてのものだけを「御」をつけて「御飯」と呼び、冷たくなったものは「飯(めし)」。
だから「あさごはん」「ひるめし」「ばんめし」なのだそうです。
いまではご飯を好きな時に炊けますから、
私たちは夜も「ばんめし」ではなくて「ばんごはん」が食べられるわけです。

 それから、ご飯を盛りつけるときは、「よそう」と言いますが、「装う」と書きます。
ご飯は他のおかずより、お茶碗に乗せる時でさえも一段格が上、
見た目も美しくしなければ正しくよそったことにならないそうです。
そういえば。。。私も、御飯を装う時は美味しく見えるように気をつかっていますね。

 御飯の美味しいお話をもう一つ。。。
 
~炊きだてご飯の一番美味しい場所~

 ご飯を炊き上げたら、お米は下の方から段々にその炊き上がり加減が美しく積み重なっていますから、
その一番上の一番美味しいところを、
そおっとおしゃもじですくうと、
半月型、櫛形、山形になり、上から見ると一の字に見えます。
懐石料理屋さんではこれを一文字と呼んで、
お客様に、
「今日炊き上げたところで一番美味しい所を差し上げます」という意味をそこに込めるのだそう。
 炊きあがって早速かきまぜて蒸らしたりしている方!!
もったいないですよ…!
 ちなみに・・・炊飯器で炊き上げたご飯は、炊きあがり3分前が一番美味しいのです。
ぜひ、3分前に炊飯器の電源を切り、急いでご飯をお召し上がり下さい!
そのときすぐに食べられなくても、熱いうちにおひつかなにかに移してしまったほういいです。
炊飯器の「保温」はご飯を劣化されるだけなので、
決してしてはいけません…!!


 ながながと余談になりましたが、
そのくらい大切なご飯…
お弁当でも、おかずをより美味しく頂くためにも一番大切なものだと私は思います。

たかがお弁当といえども、なかなかどうして奥深いのものであります…。

 桜が咲きませんので
今年はお花見弁当のお献立をゆっくり考えることにいたしましょう。


TEXT/藤原彩


Date:10.04.23